この授業では、足球即时比分_365体育直播¥球探网教育学部附属幼稚園に出向き、実際の保育活動に参画することで、3,4,5歳児それぞれの年齢ごとの発達の特性について学ぶことができます。それらの学びに加え、保育を担当した附属幼稚園の先生方を含めた研究協議や、受講者同士による事例発表?討議に取り組むことで、現場における実践的な指導力の育成を高めていきます。 4年生は教員採用試験に向けて、また3年生は9月から始まる教育実習に向けての貴重な経験を得られる機会となっています。

授業内容

今回は、附属幼稚園で行われた年長組(5歳児)の保育活動への参画と、研究協議の時間を取材しました。

保育活動への参画は、朝、園児たちをお出迎えするところから始まります。次々と登園してくる子どもたちを笑顔で出迎えると、早速、それぞれの教室へと案内していきます。
取材日はあいにくの雨模様でしたが、園児たちは積み木で遊んだり、工作を楽しんだり、元気いっぱいに遊戯室を駆けまわったりと、室内での遊びに夢中な様子。受講生の皆さんも積極的に声を掛け、子どもたちの輪に加わっていきます。大学生のお兄さん、お姉さんたちと遊べるということもあり、ニコニコと嬉しそうに笑う子どもたちの表情がとても可愛らしく、印象的でした。

この日は、「夜のつどい」という行事に向けた準備が行われていました。「夜のつどい」とは、附属幼稚園の夏の恒例行事の一つで、年長組の園児たちが食べ物屋さんやゲームコーナーといった、たくさんの種類のお店屋さんを開いて楽しむイベントです。
遊戯室に集まった園児たちは、担任の先生たちの声掛けのもと、誰がどのお店屋さんを担当するかを決めていきます。たくさんのお店屋さんに興味を惹かれる子どもたち。そんな子どもたち一人ひとりの意見を尊重しながらも、先生たちの声掛けによってバランスよく担当が決まっていきます。てきぱきと準備を進めていく先生たちの姿を、受講生たちも真剣な表情で観察していました。

園児たちが帰宅した後には、受講生、大学?幼稚園の先生方による研究協議が開かれました。協議では、その日の出来事を振り返りながら、それぞれが体験した事例を挙げ、「先生として、子どもたちをどう指導すればよいのか」を考えていきます。受講生たちは保育参画した年次(年少、年中、年長)ごとに分かれ、子どもたちの発達段階による指導方法の違いや、幼児教育の在り方等について、活発に意見を交わしていました。

教科書を手に、机に向かって勉強することは勿論大切ですが、今回、こちらの授業を取材させていただいたことで、「実際の現場で経験すること」そして「その経験を振り返ること」の重要さを改めて感じることができました。
受講生の皆さんが、現場での経験を通して、幼児教育への理解を深め、より素晴らしい教育者になることを期待しています。

教員からのコメント

本講義は、大学での座学中心の講義ではなく、足球即时比分_365体育直播¥球探网教育学部附属幼稚園に出向いて、学生自身がそこで行われている保育活動に参画することに中心的な意味がある講義です。保育参画で得られた体験を単なる体験に終わらせることなく、保育実践の実際についての理解や、幼児期の発達の体験的理解、さらには実践的指導力の育成へと高めるために、保育を担当した保育者との研究協議、受講者による事例発表と討議が組み込まれています。

特に、保育を担当した保育者との研究協議は、教育実習以外ではなかなか得ることのできない貴重な機会であり、附属幼稚園が全面的に協力してくれています。研究協議の場では、保育者の方々からその日の保育のねらいや直近の子どもの様子などを教えていただけますし、学生からのその日の保育に関する質問にも率直にお答えいただけます。保育者としての専門性や子ども理解の質を高めていくためには、保育や発達に関する知識や保育のスキルを学んでいくことはもちろん重要なことですが、それ以上に継続的かつ組織的に自身の保育についてふりかえる機会をもつことが何より重要です。

保育の場では、自分が行っている保育実践や子ども理解がうまくいっているのか、あるいはまずい方向に向かっているのかについて判断することは簡単ではありません。自分ではうまくいっていると思っていても、子どもの要求や思いを抑圧して、ただ自分に従わせているだけかもしれません。そのような状況に陥らないようにするためには、他の保育者と意見交換をして多面的に自身の保育をふりかえることが必要であり、ふりかえりを通して、保育に対する理解が深まっていき、実践を改善するきっかけとなっていきます。 本講義が、学生自身にとって、子どもの遊びや活動の面白さを発見し、保育を振り返ることの意味と意義を感じられる機会となることを願っています。

受講学生のコメント

教育学部 学校教育教員養成課程 3年生 萩原 志織 さん

保育をしていると、自分の関わりに対して疑問を持つことがあります。幼児教育実践論は、1限で実際に子どもと関わり、その中で起きた出来事を、その日の4限で他の受講生や附属幼稚園の先生方、大学の先生と話し合えるのが最大の魅力だと思います。また、全学年を実習した後でもう一度実習でき、初回よりも発達を捉えられている自分に気付け、自信にもなります。何より、沢山の子どもに囲まれて楽しく充実した時間を過ごせます!

教育学部 学校教育教員養成課程 3年生 坂本 明里さん

附属幼稚園で幼児と一緒に虫取りや泥団子作り、おままごとをすることなどを通して幼児とのかかわりの方法を実践的に学んでいきます。そして、参画の後には事例の共有や出てきた疑問について学生同士で議論します。議論したことを次週に実践して、幼児が反応してくれた時の喜びは、これからの保育実践に向けた自信につながります。子どもたちとのかかわりの中で多くの学びを得られる「幼児教育実践論」、ぜひ受講してみてください。

教育学部 学校教育教員養成課程 3年生 蟹谷 はるかさん

本講義では、実際に附属幼稚園において幼児と関わることができ、幼児の育ちの様子に目を向けたり、自分の関わりを振り返ったりすることで、教師としての支援の在り方を学ぶことができます。また、参画後に行う協議会では、他の学生と意見交換をすることで、違った視点から幼児との関わり方を考えることができたり、附属幼稚園の教師の方々のご助言を頂くことができたりし、多くの学びを得ることができます。

(左から)萩原さん、坂本さん、蟹谷さん